Dynamic Channel Switching based on Rank Accounting in IEEE 802.22 WRAN System
木下 晴雅 (0751043)
現在,コグニティブ無線技術を用いたIEEE802.22 Wireless Resional Area Networks (WRAN)の標準化が行われている.IEEE802.22 WRANシステムでは,TV放送などのサービスとの電波干渉を防ぐために,使用するチャネルを定期的に切り替えるDynamic Frequency Hopping (DFH) 法が提案されている.
しかしながら,複数のWRANセルでDFHを用いるためには,全セルの基地局間で密接な連携が必要となり,セル数が多い場合には利用が困難となる.
そこで本発表では,基地局が密接に連携することなく電波干渉を防げるように,ランク情報を用いた動的チャネル切り替え法を提案する.提案方式では,各チャネルの利用状況を示すデータベースをチャネル切り替えに利用する.このデータベースでは,使用頻度の高いチャネルのランクが高くなるため,ランクの高い空きチャネルを使用することで,限られたチャネルを有効利用することができる.さらに,過去の衝突情報を用いて電波干渉を回避する.提案方式の性能をシミュレーションで評価し,提案方式の効果を調査する.シミュレーション結果から,提案方式を用いることでチャネル切り替えの失敗確率を低減でき,さらに限られたチャネルを有効利用できることを示す.