多様なセンサを考慮した組込機器用ミドルウェアの開発

川原貴裕(0751038)


近年,大規模センサデータ共有基盤が構築されつつあり,既にセンサデータを
管理,検索,活用するための要素技術が確立されつつある.これらの要素技術は
システム内でセンサデータの形式が統一されている状態を想定しているが,現実
にはセンサはデータ形式やアクセス方式といった仕様がそれぞれ異なっている.
そのため,現状では組込機器であるセンサゲートウェイにミドルウェアを実装し
データ形式を統一するなどしてこの問題に対応している.しかし,ミドルウェア
の開発は各センサに対してそれぞれ行う必要があり高コストとなっている.また,
ミドルウェアの管理・運用においてはシステム規模の拡大に伴いシステム管理者
にかかる負担が増大するため,大規模センサデータ共有基盤の構築および運用は
困難となっている.

そこで,本研究では多様なセンサを考慮した組込機器用ミドルウェアを提案す
る.本ミドルウェアはXMLで記述したプラグインを読み込むことにより,多様
なセンサからデータを取得しデータ形式を統一する.プラグインのデータ構造お
よびミドルウェアの機能はセンサの仕様を調査,考察することによって決定した.
本ミドルウェアの開発により,これまで多大なコストを要していたセンサからの
データ取得とデータ形式の統一の低コスト化を実現できる.