本研究は,移動端末が備える複数のインタフェイスを管理する機構を提案する. 提案機構では,物理インタフェイスを包括する仮想的なインタフェイスを用意し, この仮想インタフェイスにおいてもキューイングを実施する. これによりインタフェイスの切り替えに起因するパケットロスを抑制する. また,ポリシ情報ベースを導入し,登録されたポリシに基づいてインタフェイスを選択する ことにより,経路制御による選択を回避する. これらの機構について設計および実装を行い,擬似環境で実験することにより その有効性を評価した. その結果,インタフェイス切り替え時のパケットロス率を減少させることができ, 経路制御の影響を排除したインタフェイスの選択が可能になった.