高齢ドライバの交差点通過行動改善のための運転行動解析と内的危険要因を用いた教示

こお司 恭大(0651036)


高齢ドライバの交差点通過行動改善を目的に, 実験用車両を用いて路上において非優先側からの交差点通過行動記録実験を行った. 高齢ドライバのみならず学生ドライバ・模範ドライバについても 同様に実験を行い,3者間の交差点通過行動について調べた. 本発表では, 三者間での差は停止行動,左右確認行動,ペダル操作位置などに見られることを示す. 高齢ドライバは,異なる交差点環境において運転行動の差が大きいこともわかった.

また,ドライビングシミュレータを用い各ドライバの反応時間の計測を行った結果, 高齢ドライバと他のドライバの間に少しの差が見られたことも発表する.

次に, 各被験者の実運転データから各ドライバが持っている誤った意識を抽出し, 意識に踏み込んだ高齢ドライバを対象に運転教示を行った. この結果,停止線付近での減速や, 速度の低下によって得られた余裕時間は左右確認行動に 使われたことを示す.