オペレータモデルを用いたアラームシステムの評価

笠井 理恵 (0651027)


プラント運転において,異常発生時といった高度な判断が必要な場面でオペレータの助けとなる プラントアラームシステムの設計は,異常の見落としや, アラームの洪水を招くことのない,適切な設計でなければならない.

アラームの洪水を抑制する手段の一つであるリアルタイムアラームマネジメントには サプレッション,シェルビング,状態ベースアラーム管理機能などがある. オペレータへの負担が軽減される一方,アラームをオペレータから隠す処理であるが故に危険性も孕んでいるため, リアルタイムアラームマネジメントに対しても適切な評価が必要である.

本論文では,リアルタイムマネジメントの一つであるサプレッション評価を目的としてオペレータモデルを作成し, オペレータモデルを用いた評価法を提案し,その有効性を示した. また,オペレータモデルを用いてプラントアラームの定量的評価の支援を目的とするソフトウェアの構築を行った.