1ビットプロセッサアレイ向けHW/SW分割手法の研究

山根 正嗣(0551130)


近年,組み込み機器のアプリケーションシステムの開発が盛んに行われ,機能増加に伴うソフトウェアのコード量の増大化が著しくなっている.また,使用するハードウェアデバイスのシステムオンチップ化が増加している.そのため,開発時間が増大し,アプリケーションシステムの最適化を充分に行えない状況が多発している.その状況を打開すべく,使用するハードウェアデバイスへ自動的にアプリケーションシステムの最適化を行う事を目的とした,HW/SW分割手法について研究がなされている.
本研究では,ハードウェアにリコンフィギュラブルアーキテクチャである1ビットプロセッサアレイを用いたHW/SW分割手法を開発した.リコンフィギュラブルアーキテクチャ向けのHW/SW分割手法に関しては,既に多くの研究が行われている.しかし,1ビットプロセッサアレイ向けのHW/SW分割手法には、従来の手法をそのまま適用することはできない.
そこで,本研究では,シミュレィテッドアニーリングを用いた1ビットプロセッサアレイ向けHW/SW分割手法を提案する.また,提案手法を用いた実験を行い,その有効性を述べる.