特徴点の三次元情報を利用した人検知のロバスト性向上

西野 勝章(0551096)


近年交通セキュリティ,防犯システム,マーケッティングなど様々な分野において人検出のニーズが増加している.特にカメラを用いた人検出システムは,人が目視で確認できる事や,遠隔地における確認などが出来るという利点などもあり,非常に高いニーズがある.それらの理由もありカメラを用いた人検出は古くから研究されている.しかし人同士が重なる場合やカメラの向きなどから人の見え(アピアランス)が変化し,その変化により人の検出が失敗する事が多く発生していた.

本発表ではステレオカメラを用いる事で,画像データから得られる特徴点の三次元情報を利用し,よりロバストな人検出をおこなう画像処理手法を提案する.提案手法では,三次元情報を用いて人モデルを構築した上で人検出を行う.これにより三次元情報を用いたクラスタリングとして従来提案されていた手法において指摘されてきた課題,すなわち二人の人を一人としてみなす消滅(見逃し)や,二人の人を三人としてみなす分裂(見過ぎ)について対処できることを示す.また合わせて時空間の情報を統合することにより,人の検出の精度をさらに向上させる手法についても提案する。また実際に設置されたカメラから得られた画像による評価実験から,本論文で提案する手法によりカメラ設置位置に対する拘束条件が少なく,よりロバストかつ実用的な人検出システムの実現が可能であることを示す.