プラントオペレータは,CRT監視画面からえらプラント情報,知識や経験に基づいてプラント異常を診断する.プラントオペレータが持つ異常診断ノウハウの解析には従来プロトコル分析などが用いられていたが,思考過程の発話はオペレータにとって負担が大きい.そこで本研究では,おペレ他への負担がより小さい視線移動計測装置を,異常診断時のプラントオペレータの視線移動計測に適用した.ボイラープラントシミュレータを用いた被験者による異常診断実験を行い,異常診断時の視線移動データを取得した.取得した視線移動データと取得した視線移動データをオペレータに見せながらのインタビューが,オペレータへの負担が小さく異常診断過程の解析に役立つことがわかった.