把持対象に注目した動作計測に基づく手のアニメーション

山崎 仁之(0551128)


人間の手は,動きの自由度が高く,その動作は非常に多彩である. 特に作業を行っている手の動作は,計測もコンピュータグラフィクスによる再現も容易ではない. 物体を把持するときの手の動作が手に取った把持対象の物体の形状やサイズなどに依存するということに注目する.

把持対象とする物体の特徴を規定することにより,たとえ詳細な各指の屈折角度などを直接計測せずとも, 手首の物体へのアプローチといった,物体と手首の位置関係を計測することで手の把持動作を推定することが出来ると考えられる.

本発表では,対象物体の大きさや形状に代表される特徴により,手の把持動作がどのように相違するのかを比較検討し, その上で,把持対象の特徴に基づいた把持動作の推定手法及びアニメーション生成手法について提案する