プレゼンテーション資料バージョン管理システムの実装と評価

森本健志 (0451117)


ミーティングにおける発表と質疑応答議論は、時間的制約をはじめとした様々な原因により、少数の参加者に偏りがちである。また参加者が発表の背景や前後関係を知ることは難しく、発表者と参加者の情報交換が正しくかつ円滑に行われていないのが現状である。

そこで本研究では、参加者から発表者へ送られる意見(コメント)の管理システムと、発表者のプレゼンテーション資料差分提示システムの提案を行う。 コメントの管理システムでは、ミーティング中に送られる大量のコメントから、必要とされるコメントの抽出と提示を行う。また発表者に対して、それらのコメントへの応答意志を記録させることにより、必要なコメントが正しくかつ円滑に伝わるようにする。

資料の差分提示システムでは、プレゼンテーション資料とそこに書き込まれるコメント、更に関連づけられたプレゼンテーション資料を並べて表示することにより、資料内容の編集差分を明らかにする。 これらの提案システムを実装してミーティングで稼働させることにより、発表者と参加者の情報交換が正しくかつ円滑に行われていることを確認する。