工数見積もりモデルの精度を低下させるソフトウェアプロジェクトの特徴分析

戸田 航史 (0451080)


ソフトウェア開発プロジェクトにおいて,工数見積もりは適切な資源の配置,及び開発コストや納期を決定する際に用いられるため非常に重要である.しかし,工数見積もりモデルを用いた見積もりの精度はプロジェクトごとに大きなばらつきがある.そこで,本論文では見積もり精度のばらつきの原因となるプロジェクトの特徴を明らかにするための実験を行った.具体的には,まず重回帰モデルを用いて,多数のプロジェクトの工数の見積もりを行い,実工数との誤差を得た.さらに,プロジェクト特性に基づいてプロジェクトをグループ分けし,グループ間で誤差の平均値の差の検定を行った.その結果,誤差が有意に大きい,もしくは小さいグループのプロジェクト特性が明らかとなった.また,誤差の大きなグループについては,グループに属するプロジェクトのみを用いて見積もりモデルを構築することで,精度の向上が認められた