ラインセンサを用いた空間ー周波数縞解析法による3D計測
庄 沱 (0451066)
本論文は非接触型のアクティブ型3D計測技術に関するものである。アクティブ型3D計測技術は三角測量に基づく計測手法であり、パッシブ型と比べて計測精度が高い、計測対象に対する制約が少ないなどの理由により、工業的な利用価値が高いとされている。また、幅広い分野での利用が可能であり、その市場が急速に成長している。本研究で利用するラインスキャン方式による計測システムは、従来の計測システムよりも高速で計測をおこなうことができる。この計測システムに適用する3D計測手法として、新たに空間-周波数縞解析法を取り上げる。空間-周波数縞解析法は従来より用いられてきた空間縞解析法の発展型であり、周期パターンを投影するし計測対象の形状情報を位相としてエンコードする三角測量の一種である。従来の空間縞解析法は、フーリエ変換を用いたシステムとして実用化されてきたが、計測精度の向上において改善の余地がある。本論文では、ウェーブレット変換用いた空間-周波数縞解析法に導入することで、より精度の高い実用的な計測手法とその可能性を検証する。