ネットワークサーバ高速化のためのシステム技術およびサーバアーキテクチャに関する考察

篠崎 隆志 (0451064)


インターネットの広帯域化とその利用者数の爆発的な増加により, ネットワークサーバにおける負荷が問題となっている. 近年まではサーバクラスタによって負荷の分散が行われているが, ネットワーク帯域幅の向上速度はCPUクロック数やメモリ帯域幅の 向上速度より早く,サーバクラスタは拡大の一途を辿っている. それゆえに,更なるサーバクラスタ技術を開発すると共に, 個々のサーバに対するパフォーマンスを改善する努力を怠ってはいけない.

本研究の目的は2つある. まず,様々な分野におけるネットワークサーバ向上技術に関する詳細な調査を行う. 調査をしていくうちに,多くの研究ではパフォーマンス評価において, 実際のインターネット環境を考慮していない測定を行っていることが明らかになった. それゆえに本研究のもう1つの目的として,3つの異なるサーバアーキテクチャ (Apache,thttpd,TUX)について,パケットロスやデータ遅延など実際の インターネット環境を考慮したベンチマークテストを行う. このベンチマーク結果により,単純なLAN接続では見られない性能の変則性が発見された. その変則性についても議論を行う.

本発表ではまず,近年のサーバ性能向上手法の動向について簡単に説明する. その後,パケットロスやデータ遅延などのインターネットを考慮した ベンチマーク測定の結果について報告する.最後にLAN環境では見られないシステム の変則性について考察を行っていく.