ヒューマノイドによるレーザスキャナを用いた三次元環境認識

近藤 理(0451059)


ロボット技術の発展により,様々なヒューマノイドロボットが研究・開発されて いる.ヒューマノイドロボットには,エンタテインメントのほかにも人の代わり となって働く労働力としての期待も大きい.ヒューマノイドロボットが安全に行 動するためには,姿勢を安定させる地面の形や,物体との接触を避けるための周 辺物体の形状を認識することが重要だと考えられる.

本研究では,計測対象物の模様や照明条件に影響されにくい小型で軽量のレーザ スキャナをヒューマノイドロボットの手先に搭載した三次元計測システムを構築 した.二次元の距離センサを自由度の高い手先に搭載し,手先に搭載したレーザ スキャナを並進・回転させ,複数の二次元距離データを重ね合わせることにより 三次元距離データを生成した.生成した三次元距離データからハフ変換により, 平面・球の検出を行い,対象物の形状を認識した.実験により,実環境での物体 形状を認識を行い,ヒューマノイドロボットがその情報に基づいて行動できるこ とを示した.