通信放送融合サービスの実現に向けたメタデータを用いたコンテンツ管理技術の考察

小山 琢己 (0451057)


通信のブロードバンド化,放送のデジタル化に伴い,放送と通信を融合させた新たなサービスに対する期待が高まっている.その一つとしてデジタル放送で行われている番組連動型データ放送がある. 番組連動型データ放送は番組と連動してリアルタイムにコンテンツを切り替えていくため,本放送をより魅力的にするもとして期待されている. しかし,この番組連動型データ放送はリモコンによる操作性の悪さや(bad operability of channel changer),通信に電話回線を用いることによる応答の遅さ, そして放送局からの限られた情報しか提供されていないために放送と通信の利点を活かしきれているとは言えない. そこで本研究ではインターネット上で番組連動型情報サービスの提供を提案する. このインターネット上での番組連動型情報サービスは,放送されている番組に関する情報を膨大な情報量をほこる インターネット上から取得するサービスである.本研究ではこのインターネット上での番組連動型情報サービスにおいて 柔軟なコンテンツ生成・管理を行うためのコンテンツ管理手法の提案を行う.

また,近年放送と通信を融合させたサービスの実現に向けてメタデータの働きも重要となっている. メタデータとはデータについての情報を記述した情報管理データであり, データの所在,内容,定義,条件,属性などを示したものである. 近年ではこのメタデータを用いてアーカイブスの構築や各ユーザに独自のサービスを提供する動き がある. そこで本研究ではメタデータに関する技術の調査を行い,今後通信と放送が融合したサービスにおいて コンテンツ管理をより効率的に行うためのメタデータの働きについて考察を行う.