題目

リコンフィギュラブルプロセッサを用いた地上デジタル放送 携帯受信機の信号処理フロー効率化に関する研究

大八木 啓之 (04510125)


近年のLSI技術発展により,プログラマブルに回路機能の動的変更や並列処理が可能で高い性能を実現することができるリコンフィギュラブルプロセッサがでてきており,これを利用すると,無線処理をソフトウェアで記述し共通のプラットフォームでユーザの要求に合わせて自由に変更することを可能にするソフトウェア無線が実現できる.しかし,アルゴリズムを実装する際にプロセッサのアーキテクチャで実現できるようにアルゴリズムを合わせる必要がある. 本研究で実装するリコンフィギュラブルプロセッサは処理を高速にするために並列処理を行う. そして,地上デジタル放送の信号処理を効率的に行うためにストリーム処理プロセッサやブロック処理プロセッサなど,処理形態が異なる複数のプロセッサから成り立っている. さらに,制限された演算器やメモリ割り当て,ビット幅,サイクル数に従う必要があり,計算順序が指定されている.

そこで,リコンフィギュラブルプロセッサを用いて,地上デジタル放送携帯受信機の信号処理フロー効率化のために ,新たな地上デジタル放送携帯受信のアルゴリズムを提案し,実装した.そして,評価のために並行して同じアルゴリズムでC++シミュレータを作製した.本論文では,リコンフィギュラブルプロセッサを用いた地上デジタル放送携帯受信機の信号処理フロー効率化について述べ,計算機シミュレーションにより評価する.