離散時間補償入力を用いたロボットアームのオフライン軌道計画

稲田 修一 (0451012)


本論文では,補償入力を用いたロボットアームのオフライン軌道計画について研究する. 補償入力とは,拘束条件を満たしながら目標値応答を改善する 一手法であり,連続時間システムの設計法が既に提案されて いる.本研究では,離散時間システムに対する補償入力の設計法 を求め,ロボットアームのオフライン軌道計画に適用することを考える.

ロボットアームのPTP制御における軌道計画の代表的手法 の一つであるスプライン法では,アームの手先が通る中間 点の位置や手先速度を設計者が決めなければならない.一 方,提案手法では手先の移動可能領域を与え軌道計画を凸 2次計画問題に帰着させることにより,適当な手先軌道を一意に 決定することができる.また決定された手先軌道に対し,目標軌道は 一般にはそれと一致しない仮想的なものとなる.この仮想的目標軌道はロボット アームの線形化ダイナミクスの特異ベクトルを用いてオフラインで 設計される.