ロボットアームのPTP制御における軌道計画の代表的手法 の一つであるスプライン法では,アームの手先が通る中間 点の位置や手先速度を設計者が決めなければならない.一 方,提案手法では手先の移動可能領域を与え軌道計画を凸 2次計画問題に帰着させることにより,適当な手先軌道を一意に 決定することができる.また決定された手先軌道に対し,目標軌道は 一般にはそれと一致しない仮想的なものとなる.この仮想的目標軌道はロボット アームの線形化ダイナミクスの特異ベクトルを用いてオフラインで 設計される.