Bluetoothを用いた大規模スキャタネットワークの構築に関する提案

平郡 政幸 (0151203)


PC、携帯電話等の普及に伴ってインターネット、無線通信等のネットワーク利用 が一般的になっている。そうした中で、無線通信によるアドホックネットワーク に対する注目が高まっている。

無線通信のプロトコルとしては例えばIEEE802.11bが利用されているが、これは 無線基地局を必要とし、今後通信可能な機器が増加した際の利用には問題があ る。 また、装置数増加の際の干渉に対する耐性に対する問題も存在する。一方、ア ドホックネットワークを実現するプロトコルであるBluetoothは、特定の無線基 地局を必要とせず、高帯域を利用しながらも干渉に対する耐性に付いても考慮 されている。その為、Bluetoothを用いた大規模なネットワ−クに対応するプロ トコルに関する研究も行われているが、その多くは全ノ−ドが通信範囲内に存 在する場合に関する研究であり、通信範囲外の端末について考慮している場合 でも、大規模化した際のアドレス検索の増加については考慮されていない。

本発表では、近距離アドホックネットワークを提供するアーキテクチャとして Bluetoothを用いて大規模ネットワークを構成、運用する際の端末探索に関して 考慮した新たなアーキテクチャの提案、検討を行った。

本アーキテクチャでは、分散化したBluetoothネットワーク上の各端末をグルー プ化、階層化し、階層に合わせて端末情報を分散保持する事でアクセスの効率 化を図り、端末が大規模化した際の運用にも耐えうる様考慮している。