σ(シグマ)因子破壊株の発現プロファイルとプロモータ探索を用いたBacillus subtilisにおけるσ因子レギュロンの特定
藤井 信之 (0251204)
全ての遺伝子の制御因子を特定することは、細胞システムの遺伝子発現関係ネットワークを理解するための最初のステップである。しかし、制御因子が認識する配列パターンはあいまいで、報告数も少ないという問題が、機会認識による制御因子の予測のために解決しなければならない問題である。よって、これらの遺伝子の上流DNA配列と、発現プロファイルを含む情報の統合は信頼性の高い遺伝子の制御関係の特定に重要な意味を持つ。本研究ではBacillus subtilisにおける幾つかのσ因子による遺伝子の発現制御関係をゲノム配列と、マイクロアレイの情報から予測した。ここでは、σ因子(σD, σE, σF, σG, σH, σK, σW)合計360の新規レギュロンを特定した。