顔色分析によるパーソナルカラー診断システムの検討

柳川 由紀子 (0251124)


個性が主張される現代において似合う色を身に付け、自分をよく見せることは重要である。 個人に似合う色を分析するシステムとしてパーソナルカラーシステムがある。 パーソナルカラーシステムでは、診断対象者を肌の色・虹彩のチェック、ドレイピング等から4つのシーズンに分類する。 この4つのシーズンにはそれぞれ似合うとされる色がある。

本研究では、現在、診断士の感覚に頼っているパーソナルカラー診断を自動化するために必要なシーズンの決定手法について述べる。

まず、相関係数を用い診断対象者の肌の色のクラスタリングによるシーズンの決定手法を提案する 次に、主成分分析から求めた特徴空間に被験者のドレイピング時における顔色をマッピングし、その分布からシーズンを決定する手法を提案する。

最後に、これらの提案手法の結果と診断士による診断結果を比較した提案手法の有効性について述べる。 また、これらの結果から各シーズンのドレイピング時の顔色変化に特徴が現れたため、それについても報告する。 その結果、提案手法の有効性は示唆されたが、確認はできなかった。