自然景観映像のレイヤー化に基づく仮想空間の構築手法

保坂 茂利 (0251107)


実際の風景を撮影した映像を用いて写実的な3次元CGを生成することができれば, 視点を自由に変更して撮影された風景を楽しむことが可能になる. しかし,樹木や山などを含む自然環境を3次元CGの生成対象とした場合,それらのテクスチャや形状が複雑なため, 精密にモデリングを行なうことは容易ではない.

本研究では,単眼ビデオカメラで撮影した自然景観の映像から 実写に基づいた自然景観を立体的に提示することを目的とする. そこで本研究では カメラを平行移動して撮影した映像から距離情報を保持したレイヤー構造を生成し, それを用いて提示を行なうという手法を提案する. 本手法により,撮影したときの時間軸にとらわれずに,自由な視点で撮影した風景を鑑賞することができる.

本発表では,提案手法の詳細と 様々な自然景観映像に対して本手法を適用した実験結果について報告する.