デジタルコミュニケーション基盤を利用した学習支援手法の提案及び実証

能城 茂雄 (0251090)


 現在,高等学校で行われている教育は,多数の生徒に対して,教員1名が学習指導を担当 する集団学習方式である. 集団学習では,教員がフォローできる学生の数の制限などにより生徒が授業中に持った意 見や疑問を全てを教員に伝えることが 困難なため,それらの情報が活用されることなく消えていってしまっている. しかし,これらの情報は生徒と教員のコミュニケーションを円滑にし,より充実したな授 業を行うために必要不可欠である.
 本研究では,デジタルコミュニケーション基盤を利用し,授業中に発生した生徒の疑問 ,意見や相槌,分からないといったリアクションを教師に容易に伝えられるコミュニケー ション環境を提案し,実装した. 実証実験を通して,授業時間だけでは取ることができなかった円滑なコミュニケーショ ンを取ることができ,次時の授業において学習活動が円滑に行えることが実証された.
 本研究により,これまでは活用されていなかった生徒の授業に対する疑問や意見などを 活用できるようになり,より充実した授業が行えるようになった.