ユーザの注意推定に基づく搭乗型ガイドロボットのナビゲーション

恒成 裕行 (0151065)


高齢化社会を迎え,またバリアフリーな社会を目指して,年齢や障害の有無に関 わらず,誰もが図書館や博物館といった公共施設や,ホームセンターなどの商業 施設を気軽かつ便利に利用できる必要性が高まっている. その一つの方法として,車椅子を知能化し,人を運ぶことのできるようなロボッ トシステムが注目されている. そこでWATSONという搭乗型ガイドロボットの開発を行っている. ガイドロボットにはナビゲーション機能とインタフェース機能が必要となる. 本論文では,ナビゲーション機能において重要な自己位置推定手法を改良し,そ のロバスト性の向上を行った. またユーザの移動の意図がよく表れる視線情報を計測することで,ユーザの注意 が,どの対象に対して向けられているのかを推定する. そして,注意対象の推定結果に基づいたナビゲーションを行うことで,搭乗型 ガイドロボットにおける新たなインタフェース機能を提案する.