複数の誤り制御手法を利用したMotionJPEG2000ストリーミングの品質保証

二ノ方 一生 (0151080)


インターネットを介したビデオ会議やライブ中継など, 画像/音声のリアルタイム配信 は今後利用の拡大が見込まれる. しかし現在ストリーミングでの画像/音声品質・リア ルタイム性には問題があり, 今後改善が必要とされる.

本稿は, ネットワークとの親和性が高く, 動画像のリアルタ イム配信に適した特徴を持つMotionJPEG2000フォーマットによるストリーミングに 焦点を当て, その特徴を活かした品質保証を誤り訂正(FEC: Forward Error Correction)と誤り検出再送(ARQ: Automatic Repeat reQuest)により実現する 手法を提案にした. 提案をもとにMotionJPEG2000ストリーミングシステムに, FEC/ARQによる 誤り制御機能を実装し, ネットワークエミュレータを用いた実験/評価を行った. 結果は, MotionJPEG2000ストリーミングのリアルタイム性とパケットロス耐性を 維持する点において, それぞれの誤り制御方式が有効であることを示すことが できた.