自立的オブジェクトを用いたソフトウェアの構成とその応用

玉井保子 (0151062)


本発表では、アクティブプログラミングの概念をJava言語で応用し、 実際のアプリケーションシステムに適用した結果を発表する。

近年のソフトウェアは、求められる要求も大きく、それゆえ、複雑になって きている。そこには、今までにないプログラミングの設計が求められている。 本研究では、様々な問題や条件を組み込みやすく、システム化しやすい 方法の一つであるアクティブプログラミングという考えに注目した。 そして、アクティブプログラミングをJava言語に拡張し、効率のよい起動条件の 検出方法について提案する。

さらに、本研究では、適用例として列車の運転整理問題を取り上げた。これは、 列車の運転整理問題が、定式化が困難であってリアルタイム性が要求されるなど ソフトウェアに対する要求が大きいからである。 本研究では、アクティブプログラミングの概念を用いて、自立的に列車の運行を 正常に戻すシステムを作成した。 その上で、利用したプログラミング方法の利点などを検証した。