アパレルデザイン支援システムの開発

竹村伸太郎(0151060)


アパレル産業では衣服デザインにおける徹底したコスト削減が求められているが、型紙設計から着装評価の過程においては、いまだ大部分を人手に依存しており生産性を改善する上でのボトルネックとなっている。

そこで本論文では、コンピュータ上で衣服の型紙から立体構成した形状を実時間で予測し、現実に近い布の質感で衣服を表現する手法について述べる。
前者は、適切な初期状態と制約条件を与えたクロスシミュレーションを用い、着装結果を高速かつ高精度で求めることで、後者は4軸の回転自由度をもった計測装置により実際の生地の反射特性を計測し、得られたデータを可視化に用いることで、衣服デザインにおける問題の解決を図る。

本支援システムは、これらの手法から型紙編集と着装評価の並列的な作業進行を実現することで、衣服デザインの省力化を狙う。