コンポーネント指向のプロセスモデルに基づくソフトウェアプロセス測定・支援手法

岡井 洋樹 (0151023)


本発表では,ソフトウェア開発組織の成熟度モデルである CMMやCMMIがソフトウ ェプロセスに対して要求する様々な測定・分析活動を,コンポーネント指向の プロセスモデルに基づいて支援する仕組みを提案する. 具体的には,まず,CMM・CMMIに基づいたベース尺度と導出尺度の記述をプロセスコンポーネントに施す事によって, 測定・分析担当者の活動を確実に行わせる仕組みを提案する. 次に,プロジェクト個々のソフトウェアプロセスを作成・変更する際に, 測定データと分析活動の間の対応がとれているかどうかの整合性を検証する方法を 提案する. さらに,過去の測定・分析活動やその結果をプロセスコンポーネントの機構を用いて容易に再利用する仕組みについて考察する. これらの仕組みを用いることで,測定・分析活動におけるソフトウェア開発プ ロセスの品質と信頼性の向上が期待される.