動作伝達支援システムMoShASの開発

木村 篤信 (0051030)


動作の伝達は,動作を相手に客観的に見せることによって伝達する方法(手本 を見せる)と,動作を相手に直接させて伝達する方法(手取り足取り教え る)とがある.

従来,動作に対する様々な研究が行われているが,動作そのものに対する研 究が中心であり,動作伝達のための提示手法,特に動作を相手に直接させて伝 達する方法での提示手法についてはあまり研究されていない.

本論文では遠隔地間での動作伝達を支援するシステムとして, 互いの動作と視点を重ね合わせる視覚情報提示手法を提案した. 本提示手法によって相手の動作が自分の体に重ね合わさって表示され,重なっ た相手の動作をなぞることで,間接的に相手の動作を模倣できる. 提案手法の有効性を確認するため,視点の重ね合わせの度合である, 視点座標系の一致軸数の異なる視点を用い,動作伝達の行いやすさを比較す る評価実験を行った.

その結果,客観的視点では視点座標系の一致軸数が多くなるほど動作伝達が行 いやすいことがわかった.また主観的視点は姿勢伝達や部分的な動作修 正に有効であり,客観的視点と併用することで動作伝達がより円滑に行える ことがわかった.