目的コードサイズ縮小のための短形式命令サブセットの最適構成
平尾 智也 (0051087)
組み込みシステムにおいては消費電力の削減や信頼性の向上のために
オンチップメモリの活用が重要である.しかし,オンチップメモリ自体が
高価な資源であり容量への制約が厳しい.さらに組み込みソフトウェアの
規模は拡大の一途をたどっている.ソフトウェアをオンチップメモリに
収めるためにはオブジェクトコード圧縮の技術が重要である.
アセンブリコードに出現する命令の種類とそれぞれの
命令の出現回数をカウントし,頻出命令に対してはビット長の短い命令語を,
出現回数の少ない命令にはビット長の長い命令語を割り当てることで
オブジェクトコードサイズが削減できる.
本研究では,ターゲットとなるアプリケーションのオブジェクトコードを
最小化する命令セットの構成方法を提案する.
提案手法は単位長命令と短形式命令の2種類のビット長の命令からなる
命令セットを構築する.
本発表では
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実行可能な形式でのコード圧縮の手法について(関連研究,先行研究)
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オブジェクトコードを最小化する命令セットの構築手法(提案手法)
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複数のサンプルプログラムに対する評価結果の報告
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について発表する.