本研究の目的は,画像認識においてこれまでより広範囲の問題に適用できる枠組を 提案し,より多くの人が直接画像認識技術の恩恵を受けることができる環境を 提供することである. 本目的を実現するために,遺伝的プログラミングを応用して個別の 対象に特化した画像認識システムを自動的に生成する汎用のシステムを作成した. 本提案手法では,画像認識システム作成時の試行錯誤を最適化問題と考えて コンピュータによる計算で最適な画像認識システムを得ることができる.
本提案手法を用いて,異なる認識対象に対する画像認識システムを自動生成した. 本手法で認識実験を行なった結果,自動生成された認識システムは 異なる対象を高い性能で認識でき,本手法の有効性を確認できた.