アドホックネットワークにおける可変送信出力ルーティング
澤田 憲作 (0051045)
無線デバイスの普及や情報端末の移動が可能になったことで,移動先でも即時にネットワーク環境を構築する要求が高まっている.
この要求を満たす技術として,アドホックネットワークが注目されている.
アドホックネットワークは,既存のネットワークが構築されていない環境においても,その環境に無線通信を行える端末がそろえば,一時的なネットワークをその場で構築できる.
アドホックネットワークでは,一般的に物理層に無線を利用しているため通信はブロードキャストによって行われるが,通常その送信出力は一定値に固定されている.
一方,アドホックネットワークの活用が期待される環境においては,ノードは電池電源のみで動作することが求められ,ノードの消費電力を抑える必要がある.
本研究ではでは,代表的なルーティング手法であるDSRに,パケットを送信するノードの送信出力を必要最低限に抑えることにより,ノードでの電力消費を抑える通信方式VPRを提案し,VPRをシミュレーションにより評価を行った.
本発表では
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アドホックネットワークルーティングについて(関連研究,先行研究)
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可変送信出力ルーティングについて(提案手法)
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既存のアドホックネットワークルーティングの比較実験
について発表する.