従来の波形接続型音声合成方式では韻律の予測を行い,その結果に最も近い特徴をもつもの波形を音声データベース中から選択し,接続することにより合成音声を作っていた. 近年の計算機の高性能化により十分に大きな音声データベースの作成が可能となってきたため,韻律予測を用いなくとも直接単位選択を行うことができるようになってきた. そこで本研究では韻律予測を用いずに 韻律構造をあらわすラベルを用いることにより音声データベース中から直接単位選択する手法を提案した.