本研究では,組合せ回路のノンロバストテスト可能なパス遅延故障と機能的活性 化可能なパス遅延故障に対するテスト生成を,縮退故障用のテスト生成アルゴリ ズムを用いて行う方法を提案した.具体的には,ノンロバストテスト可能なパス 遅延故障に対するテスト生成において,与えられた組合せ回路を部分リーフダグ と呼ばれる回路へ擬似的に変換し,部分リーフダグに対して縮退故障用のテスト 生成アルゴリズムを用いてテスト生成を行い,得られたテストパターンを2パター ンテストに変換する.機能的活性化可能なパス遅延故障に対するテスト生成にお いて,部分リーフダグをさらに擬似的に変換し,変換した回路に対して縮退故障 用のテスト生成アルゴリズムを用いて元の回路の機能的活性化可能なパス遅延故 障に対する2パターンテストを生成する.本研究ではさらに本手法を用いたノンロ バストテスト可能なパス遅延故障に対するテスト生成について実験を行い本手法 の有効性を示した.
本発表では,ノンロバストテスト可能なパス遅延故障の縮退故障のテスト生成ア ルゴリズムを用いたテスト生成法について紹介し,その有効性を示す.