従来の最良の繰り返しk(2k-1)-改名アルゴリズムとして, Afek らがステップ計算量 O(k^3), 空間計算量 O(n^3N) のアルゴリズムを提案した. ここで,k はポイント競合度, n は k の上界を示す. ポイント競合度とは, 名前を獲得する際に, 同時にステップを実行したり名前を保持しているプロセスの最大数である. さらに,変数の値が非有界となるが, ステップ計算量 O(k^2 log k), 空間計算量 O(n^3N) の繰り返し k(2k-1)-アルゴリズムも提案している. 本研究では,これら従来の繰り返しk(2k-1)-改名アルゴリズムより効率の良い, ステップ計算量 O(k^2), 空間計算量 O(n^2N) かつ 変数の値が有界な k(2k-1)-改名アルゴリズムを実現した.