これまでも脳波や心拍数・皮膚電気活動・瞬目などの生体情報の計測が行われて
きた.しかし,従来の方法にはセンサをドライバーに装着する必要性や運転中に
簡易に計測できる小規模なシステムが少ない等の問題があり,拘束感による不自
然状態や安全面での障害が生じることがあった.
また,顔の計測に関する研究では静止画像もしくはオフラインの画像系列を用い
たものがほとんどであり, 車上での利用を考えるとリアルタイム性に欠けるとい
う問題がある
ドライバーの状態を推定するためには,まずドライバーの挙動を計測し,モデリン
グを行うことが必要となる.
本研究では,まず非接触型でリアルタイム性を持った顔情報計測システムを構築
する.そして,そのシステムを実際に車に搭載してドライバーの顔情報を計測し,
様々なシチュエーションで現れる特徴を抽出意味づけを行う.