第1に、6種類の生理指標について、 思考状態の推定に対する各生理指標の有効性を検証した。 まず思考状態の基本モードを定義し、各モードに対応した生理データに、 それぞれ特徴があるかを検証した。 その結果、種々の生理指標の内、心電活動、瞬目活動、 呼吸活動の3種類の生理データに、各モードに対応した特徴がある事を確認した。
第2に、心電、瞬目、呼吸の生理活動データを用いた思考状態推定モデルの 構築方法について、単独の生理指標を用いたモデルや、 複数の生理指標を併用して用いたモデルなど計7種類のモデルを提案し、 最も有効なモデルを決定した。
最後に、実験データを用いて提案した7種類のモデルについての評価を行なった。 その結果、単独の生理指標に比べ、 複数の生理指標を併用したモデルの方が有効であるという結論を得た。
本発表では、初めに生理指標を選択する検証について示す。次に、生理指標を用いた 思考状態を推定するモデルの構築、評価について示す。