共有AR空間における協調デザイン作業のための空間管理プロトコル

南 広一 (9951107)


仮想空間を共有して協調作業を行うという試みは古くから行われている。 しかし、従来の仮想空間共有システムでは、参加者が共有する空間は現実 世界と切り離されており、参加者が遠隔地から現場のオブジェクトを操作 するといった作業はできない。さらに、同じオブジェクトに対し複数の参 加者の操作が同時に行われた場合、一人の参加者の操作のみが受理される ため、操作が無視された参加者は不快感を感じてしまうという問題がある。 本研究では、複数の参加者からの同時オブジェクト操作や、遠隔地からの 現実オブジェクト操作によって生じる仮想空間の矛盾をオブジェクト複 製によって解決し、最終的な解は参加者同士による話し合いによ って解決するという「複製─選択プロトコル」を提案する。本プロトコル を用いることで、複数の参加者からのオブジェクト操作による競合を参加 者に不快感を与えることなく解決でき、遠隔地からの現実オブジェクトの を操作を仮想オブジェクトと区別することなく行うことができる。 本発表では、提案プロトコルの詳細について述べ、提案プロトコルを共有 インテリアデザインシステムに実装し操作性を評価した結果を述べる。