赤外光源を用いた手の形状認識に基づく非接触インタフェースの構築

種本 満 (9951072)


目を離してはいけない作業中にスイッチへ視線を移動すると危険が生じる場合や, 衛生上の理由からキーボードを直接操作できない場合などでの機器の操作は, 非接触のインタフェースを備えている事が望ましい.しかし,屋外や移動中など 照明条件が変化する場合でのロバストな手形状認識は困難であった.

そこで本論文では,照明条件に影響を受けにくい非接触の入力インタフェース として,赤外光源により手を照射することによる手形状認識手法を 提案する.これにより,環境光の影響を抑制し背景から手領域を容易に 切り出すことが可能となる.

実装としては,(1)赤外線ストロボを用いた環境にロバストな手形状の 認識システムと,(2)赤外線投光器を用いた複雑な画像処理を必要としない 非接触のポインティングデバイスを構築し,提案手法の有用性を検証する.