一方で、その学習コンテンツの作成には様々なコストがかかるため、 既存のコンテンツでは、講義時間中の話者からの情報の一部が欠落していることや 作成に多くの手間がかかることが問題となっている。
そこで、本論文では非同期型遠隔教育を支援する環境として、 検索のためのインデクスとして用いられている、資料の切り替わり点の記録を自動的に行うことで 効率的にコンテンツを作成できるシステムを構築する。資料の切り替わり点は 画像のフレーム間の差分情報を用いて検出した結果、高い精度での検出が可能であった。
また、既存のコンテンツでは欠落しているが、講義の要素としては必要不可欠な話者のポインタを コンテンツに反映するための記録システムを構築する。フレーム間の差分情報に加えて 色に注目して検出を行うことでポインタの検出を行った結果、ポインタの動きを正確に 検出することは可能であったが、もともとポインタが正確でない場合の扱いなどが課題であることが 分かった。