ATM/ABR サービスクラスにおける輻輳回避のための動的レート制御手法

Andreas Alexelis(9851133)


非同期通信モード(ATM)は、多種多様なアプリケーションのサービス品質(QoS)を 保証できる通信方式である。ATMのサービスクラスの中のベストエフォートデー タ転送クラスであるABRは、動的フロー制御を可能とするフィードバック機構を 提供する。ABRはCBRやVBRより優先度が低いため、高負荷時に交換機内のバッファ でセル棄却が発生する可能性がある。データ転送のスループットは遅延や遅延の分散に 寛容であるのに対して、セル棄却率に大きく影響されることが知られている。 従って、高性能ABR通信を保証するには、ネットワーク内での動的輻輳制御アル ゴリズムが必要となる。本研究では、ATM/ABRのための動的レート制御手法を提 案し、シミュレーションによって、その手法の有効性を検証している。