WWWキャッシュシステムにおける先行鮮度確認手法の設計と実装
永原 幹央 (9851079)
WWWが普及するにつれて、インターネット上の
トラフィックの削減や応答時間の短縮が望まれる。
そのための手段として、キャッシング代理サーバの利用が広まる。
しかし、現在のキャッシング代理サーバの実装で用いられている
鮮度判断アルゴリズムでは、オブジェクトの鮮度判断に誤りが発生する。
この判断誤りにより
キャッシング代理サーバが古いオブジェクトを利用者に送信する。
これを鮮度問題と呼ぶ。
本論文では、この鮮度問題の解決および応答時間の短縮を目的とした
先行鮮度確認手法を提案する。
キャッシュ内オブジェクトの鮮度をあらかじめ確認することにより、
鮮度問題と鮮度確認による応答時間の劣化への対応を行う。
この提案手法を設計・実装し、
実際に運用実験を行うことにより、その有効性を示す。