超音波 RF 信号の圧縮伝送によるテレエコーシステム (9851056)


医療の情報化の流れ,ネットワーク技術の発達を背景に遠隔医療が 注目され,医用画像を伝送する様々なシステムが研究されてきた.

従来の遠隔超音波画像診断システム (テレエコーシステム) に 関する研究では,伝送する超音波画像データとして NTSC 信号を 圧縮伝送してきた. 本研究では, 伝送データとして超音波 RF (Radio Frequency ) 信号を用いる,遠隔超音波画像診断システムを提案する. 超音波 RF 信号を用いることにより,1 つのデータ群から 診断者はデータをコントロールすることにより 様々な情報 (血流表示, 組織性状診断 等) の提示が 可能となり,より高度な診断が期待できる.

発表では, 超音波 RF 信号を用いた, テレエコーシステムについて概説し, 超音波 RF 信号の可逆圧縮手法に関する検討,圧縮実験の結果を述べる. 次に提案システムについて詳しく紹介し,実際に超音波 RF 信号から 再構成した B モード像,拡大 B モード像,M モード像,IBS 画像, IBS 値の経時変化を示す.


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システム概要