実画像を用いてオフィス空間の物品を対話的に認識・管理するロボットシステム

佐冶 禎基 (9851046)


本研究はオフィス内に散在し、絶えずその位置が変化し得るオブジェクトを対象に ,その認識,管理を行うロボットを作成することを目的とする. しかし、実環境でロボットが人間と共存するためには、環境の変化を 自律的に認識・管理する機能や人とのインタラクションを行なう機能が必要となる。 ロボットはこの2つの機能を持つ事で環境または人間から必要な情報を獲得することが 出来る。

本研究で作成したシステムでは,環境の自律的な認識機能として机の上の オブジェクトに関する情報を自律的に獲得し、認識を行なう事で 位置変化のある物体の管理が可能となった。 また,人とのインタラクション機能としては, 作成した専用のインターフェースを用いることでWWWブラウザから のインタラクションを行なう。 人間はロボットが獲得した情報を閲覧し,名前や使用方法,属性などといった概念的 な知識をオブジェクトに追加したり,自分の欲しいオブジェクトをロボットに依頼しとって きてもらうことができる。

本研究の成果としてはロボットと人間で相互に情報を提示しあう事で環境内の有効な 情報を獲得し、環境全体の知識の共有を支援する事が出来た。 また、目的とするタスクを実現することができた.