使用回数を監視可能なソフトウェアライセンス管理方式 --- 常時接続を必要としない手法の提案

近藤 隆司 (9851043)


ソフトウェアの不正使用防止技術のひとつとして, ソフトウェア起動時にユー ザのライセンスチェックを行う方式が研究されており, 一部のソフトウェアで は既に実用化されている. 本研究ではライセンスチェック方式の中でも特に, ソフトウェアの使用に対 する従量性課金を可能とするような方式を検討する. もしユーザの使用する 計算機がネットワークに常時接続されており, ライセンスを管理するサーバと 無制限に通信を行うことが可能であるならば, そのような仕組みを実現するこ とは容易である. 本研究では, 暗号技術を採り入れることによって, ダイヤルアップ回線や モバイル端末のように常時オンライン接続が困難な環境においても安 全かつ正当なライセンス管理および課金が可能となる方式を提案する.

発表では, 既存のライセンス管理方式について述べる. つぎに, 本研究の提案方式について説明し, その安全性ついても述べる. さらに, ライセンスサーバの不正を防ぐ拡張方式について述べる.