実環境情報を用いた屋外設置ステレオカメラの校正法
小林 幹知 (9851041)
近年,車両や人間等の立体物を検知する研究として,
ステレオ画像センサの屋外での適用が注目されています.
ステレオ法を用いて3次元計測を行う場合,
重要なのは正確性であり,
そのためには,高精度なステレオカメラ校正が不可欠となってきます.
従来の方法ではステレオ
カメラ校正を室内で行っていたため,室内の校正パターンと計測対象とのスケール
の違いから計測誤差が大きくなるという問題がありました.また屋外で巨大な
校正パターンを設置するのは現実的ではないので,
本講演では,ステレオカメラの外部パラメータを実環境での既存の
3次元情報を用いて推定することで,従来の方法よりも高精度な
ステレオカメラ校正法を報告する.
また屋外では風などでカメラがゆれる
ことにより計測精度が悪化が考えられます.
そのため,屋外におけるリアルタイムでの高精度な
3次元計測を実現するためには,ゆれを補正する必要があります,
そこで
本講演では,第2にゆれパラメータとしてゆれ方向角度,ゆれ幅の2つを定義し,
さらに実環境の情報を用いてゆれ補正を行う手法を報告する.
またゆれ補正の手法にあげられる対応点問題とリアルタイム性の2つの課題
を改善するためにゆれを予測し,解決を試みる.