WWWサーバプールにおける要素サーバ負荷平準化機構の提案

柏木 邦亮 (9851025)


近年,インターネットにおけるWWW関連のトラフィックが増加している.さらに WWW関連のコンテンツの充実などにより,人気のあるWWWサイトでは,大量のHTTP リクエストを処理できる高性能なWWWサーバが必要になる.しかし,高性能なWWW サーバは一般に高価である.

そこで,低コストな複数のコンピュータにリクエストを分散処理させ,全体とし て大量のリクエストを処理することを目的としたWWWサーバプールについての研 究が行われている.

その一つに本学情報ネットワーク講座で研究されているPerformance Collaborator がある.Performance Collaboratorは,リクエストを要素サーバに割り当てる Dispatcher,割り当てられたリクエストを実際に処理する複数の要素サーバ, WWWコンテンツを一元管理するコンテンツマネージャの3つの要素で構成される.

Performance Collaboratorは,要素サーバの数を増やすほど,より大量のリクエ ストを処理できるが,バックエンドサーバであるコンテンツマネージャにかかる 負荷も増大する.要素サーバの台数を増やすという意味においてのスケーラビリ ティを考慮すると,コンテンツマネージャに大量の負荷がかかるという状況は好まし くない.

本研究では,この問題の改善策の一つとしての要素サーバ負荷平準化機構を提案, 実装し,その有効性を検証するための実験を行った.

本発表では,本機構の前提 となるシステムであるPerformance Collaboratorについて簡単に述べ,提案機構 を実装したプロトタイプに対して行った実験をもとに,グラフを用いて本機構の 効果を説明する.また,今後の課題についても触れる。