メモリベース・キャッシング代理サーバの実装

- アクセスピーク時における応答時間劣化の軽減手法

梶田 朋己(9850124)


キャッシング代理サーバを介して、WWWサービスを利用していると、 代理サーバから応答が返らなくなることがある。これは キャッシング代理サーバへのアクセスには偏りがあり、 アクセスの集中する時間帯が存在するからである。

本研究は、応答時間劣化の原因の一つがディスクアクセスにあると考え、 その軽減手法としてメモリベース・キャッシング代理サーバを提案する。 メモリベース・キャッシングを実現するために、キャッシュサイズの縮小に ついて調査を行った。その結果、キャッシュするオブジェクトのサイズに制限を 設けることにより、高いヒット率を保ったままキャッシュ容量の縮小が 可能であることが確認された。

そこで、メモリベースキャッシング代理サーバの実装を行った。 最後に、実装した代理サーバと従来から使われている代理サーバの応答時間を 測定をし比較を行った。その結果、メモリベースキャッシングによって、 アクセスピーク時における応答時間劣化の大幅な軽減が確認された。