カーネルスケジューラの動的変更が可能なオペレーティングシステムの構成法

藤原 真 (9751094)


計算機のハードウェアの変化に対応して、アプリケーションの使用用途が 拡大しており、アプリケーションのスケジューリングに対する要求が 多様化している。しかしながら、従来の単層カーネル構成やマイクロカーネル構成の オペレーティングシステムでは、そのようなスケジューリングに対する要求に 迅速に対応することが困難である。

そこで本研究では、従来の OS の欠点を克服するため、カーネル内の スケジューリングポリシーに関する部分の関数について OS の稼働中に動的な変更を 可能にする OS の構成法についての考察を行う。

また、既存の OS を拡張してプロトタイプを実装し、性能評価を行い、 カーネルスケジューラの動的変更の有効性を確認した。