本システムを実現するために、第一に弱情報構造を用いた知識表現に対し、ユーザーの知識記述過程を手掛かりに、文脈の中での知識の意味を反映する方法を提案する。これにより、文脈の流れに従った知識表示をすることができるようになる。第二に、ペンを用いたジェスチャーによるシステムとのインタラクションを通じて、ユーザー意思をシステムに伝えることにより、ユーザーの求めている知識を負荷が少ない方法で表示させるシステムを実装する。
本システムを知識伝達の場としての会話の中で利用することにより、システムの操作に気を取られたくない場面でも、システムがユーザー負荷の少ないインタラクションを通して、話題に関連する知識を提示することで、話し手から聞き手への知識伝達を支援することが期待できる。