この評価方法では,ユーザの感性を脳波データから捉えている.人の脳波から感性を読みとるという手法はすでに提案されているものの,そこで読みとることができるのは,「ストレス/怒り」「喜び」「悲しみ」「リラックス」という人間の持つ基本感情であった.
脳波データを使って,ソフトウェアのユーザビリティの評価を行なおうという研究はこれまでなされていなかった.そこで,本研究ではユーザがソフトウェアを使用してる時の感性を引き出す方法を追求した.また,評価実験も実施し,ユーザの感性を用いたソフトウェアのユーザビリティ評価の利点を明らかにした.